感覚のリセットが上達の近道 ― トレーニング前5分の科学
- Captain Karumai
- 10月20日
- 読了時間: 2分
皆さんこんにちは。
モリオカトレーニングクラブのキャプテンカルマイです。
さて、トレーニングがうまくいかないとき、「筋肉が入らない」「フォームが安定しない」「なんか違う」と感じることはありませんか?
それは筋力不足ではなく、感覚のズレが原因かもしれません。実は、パフォーマンスを高める第一歩は“感覚をリセットすること”です。
今日は、トレーニングでも大切にしている「感覚リセット」について紹介します。
【①感覚がズレる理由】
人の身体は、常に外部の刺激を感じながら動いています。足裏、股関節、手掌、呼吸…それらの入力が少しでも乱れると、脳が「正しい動作」と「誤った動作」を区別できなくなります。
例えば、
足裏の重心が後ろにずれると、臀筋が使いにくくなる
呼吸の圧が抜けていると、体幹が安定しない
肩甲骨の位置感覚が曖昧だと、腕の力みが抜けない
こうした“感覚の誤差”が、フォームや筋出力のブレを生みます。
【②感覚リセットの例】
感覚リセットに時間はかかりません。1〜2種目を丁寧に行うだけで、神経系の調整が始まります。
おすすめの手順は次のとおりです。
足底ドリル(足裏刺激) → 足の指を軽く開き、床の圧を感じながら立つ → 片足ずつ重心移動し、足底センサーを“起こす”
呼吸リセット(AOA/IAP獲得) → 仰向けになり、腹部が横に広がる呼吸を意識 → 背中〜骨盤の接地感を感じながら、圧の中心を安定させる
軽いアクティベーション(臀筋・肩甲帯) → 感覚を得た部位に軽く力を入れる → 「入る感覚」を確認してからトレーニングへ
これだけで、神経の“通り道”が変わります。
【③意識ではなく、感覚で整える】
多くの人はフォームを意識で修正しようとします。でも実際に動作を支配しているのは感覚です。
筋肉は脳にフィードバックを送り続ける「センサー」でもあり、感じ方が変われば、自然と動きも変わります。
“力を入れよう”ではなく、“どこを感じるか”を意識する。これが、長く続けられるトレーニングの質を決めるポイントです。
トレーニングは「動かす前に、感じること」。そのわずか5分が、1時間の質を大きく変えます。
自分の呼吸と足裏を感じながらスイッチを入れる。
そんな5分に皆さんも取り組むようにしてみてください。
